WIKITOPIA — VISION

DIY的な都市のデザイン

3Dプリンティングなど新しい設計・製造技術を用いて、市民によるDIY的な街づくりや自発的な都市の問題解決を支援

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変化し適応する都市環境

先端的なインタフェース技術やロボティクスを用いて、市民のニーズに合わせて動的に変化し適応する都市環境を実現

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街の未来像の共有・体験

拡張現実や仮想現実、その他新しいメディア技術を用いて、市民が街への要望や未来像を視覚化・共有する文化を創出

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円滑な合意形成・意思決定

新しい予測・分析ツールやコミュニケーションツールを用いて、街についての意思決定や問題解決、合意形成を円滑化

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Wikipediaのように、「みんな」で街をつくれるか?

Wikitopia Project(ウィキトピア・プロジェクト)は、ITをはじめとした先端的な科学技術を活用することで、オンライン上の百科事典Wikipediaのように「みんな」でつくる未来の都市を実現することを目指す研究プロジェクトです。科学技術振興機構(JST)の支援を受け、2017年11月に発足しました。計算機科学者の竹内雄一郎が代表を務め、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所、一般社団法人ウィキトピア・インスティテュートなど日米二カ国にまたがる複数の組織や個人が参加して活動しています。情報工学・電子工学・建築・都市計画・政治学など幅広い分野の知見を総合した学際的な研究を行い、また研究成果を迅速に社会変革へとつなげるべく、従来の科学技術研究の枠を超えた多面的な活動を展開しています。

都市というものは、いったい誰の手によってつくられているのでしょうか?自治体政府、デベロッパーなどの大企業、建築家や都市計画家といった専門家集団――様々な答えが考えられますが、いずれにせよ街をつくる権限というものは都市のユーザである我々一般市民に広く分け与えられているのではなく、特定の組織、特定の人々に集中して割り当てられていると言えるでしょう。対してデジタルの世界では、WikipediaやLinuxなどといった(都市ほどではないにせよ)複雑で大規模、かつ信頼性の高いシステムを「みんな」の手でつくり上げる様々な仕組みが機能しています。そして、そのようにして「みんな」の手でつくられたシステムは、多様な人々の要望を幅広く反映する民主性、急激な変化にも迅速に対応できる柔軟性など様々な利点を備えています。

我々はこのような、デジタルの世界で見られる仕組みを現実の街づくりに応用し、市民による自発的な問題解決や民主的な合意形成の積み重ねを通して絶えず編集・改善されていく未来の都市(=Wikitopia)を実現しようとしています。

これはただの夢物語に聞こえてしまうかもしれません。しかし住民が自発的に街をつくっていく試みには、たとえばグラフィティなど一部のストリート・アート、空き地に種を蒔いて緑化するゲリラ・ガーデニング、米国西海岸発のパークレット(公道の一部をDIY的に小さな公園につくり変える試み)など様々な先行例があり、街づくりにおけるひとつの新たな潮流を形成しつつあります。つまり人々が、地域にこれが欲しい、これが必要だとアイデアを発案したときに、それを実現できるような制度や仕組みが登場しているのです。我々はこうした世界各地における新しい議論や実践と軌を一にしつつ、デジタルファブリケーションや拡張現実、IoTやロボティクスなど多種多様な新しいテクノロジーを駆使することによって、「みんな」の手による街づくりを一気にスケーラブルすなわち平凡でありふれた、当たり前の活動へと押し上げていこうとしています。

我々は常に協力者や出資者、連携機関などを募集しています。ご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらまでご連絡いただければ幸いです。


プロジェクトの背景や理念についてより詳しくは、以下の文章をご覧ください。また研究活動の一環として2018年に開催した国際デザインコンペ、WIKITOPIA INTERNATIONAL COMPETITIONの公式サイト応募作品一覧も併せてご参照ください。